Sax3ch
2/9 シネマライブのネタばらし (2)
更新日:2020年3月5日
前回のブログに引き続き、2/9 Cinema Jazz Live in Yokohamaで演奏予定の曲をピックアップして映画とともに紹介させていただきます。
2016年に公開された伝説のトランペッター、チェット・ベイカーの半生を描いた映画ですね。
ジャズ好きであれば、特に日本においては絶大な人気のチェット・ベイカーの映画ですから、ご覧になった方も多いと思います。
逆にジャズをあまり聴かない方々は、ご存知ないのではないでしょうか?
やはりこの映画を語るには、チェット・ベイカーについて語る他ないですね。
(文章の中にリンクがありますが、詳細はリンク先でwikiってください。)
1988年に58歳で亡くなった故人ですが簡単にご紹介するとジャズの中でもとても聴きやすい(馴染みやすい)ジャンルに、ウェストコースト・ジャズというものがあります。
※ウェストコースト・ジャズとは、1950年代にアメリカの西海岸で演奏されていたスタイルで、その以前に東海岸で爆発的に人気であった黒人を中心とするスウィング・ジャズや、ビバップ(ジャズ)に影響を受けつつも、正統な音楽教育を受けた白人演奏家が中心で、簡単に表現すると聴きやすい部類のジャズと言えます。(私見です。)

この人がチェットベイカーです。
若い頃はとてもイケメンですね!この甘いマスクで甘い声で唄い、間奏でトランペットを吹いたりしてます。
ちなみに、他界した私の父の若い頃にそっくりです。

そして、この時代の代表アルバムはやはりこれ!
Chet Baker Sings でしょうねー
1956年に発表されて今だに人気の一枚です。
まだ聴いたことがない方は、是非このあたりからジャズに入っていかれるとよろしいのではないかと思います。
聴きたい!って方はコチラ

このイケメンが晩年になるとこうなります。
とても渋くてかっこいいですね!
だけど、この人の人生はとても波乱万丈で、やはりこの時代のジャズメンらしく、ドラッグが深く人生に関わっています。
この人が亡くなった1988年、私が22歳の時でした。(もう32年も前の話です・・)
私は東京都世田谷区千歳烏山にあるジャズ喫茶 ラグタイム(現存)と、その当時近くにあったマンハッタン南というジャズバーに入り浸ってジャズを聴きまくっていました。
(下の写真がラグタイムです。どうです?渋いでしょ!)
その時の飲み友達にみんなから
「チェットベイカーおばちゃん」と、
呼ばれていた方がいてよく一緒に飲みながらチェットベイカーのレコードを聴いたものです。
1988年の5月か6月には、日本公演が予定されていてその直前にオランダのアムステルダムで亡くなってしまい日本公演はキャンセルされてしまいました。
チェットベイカーおばちゃんはチケットを購入していて、亡くなったことを知り、一緒に飲みながら、レコードを聴いて、泣いたことを思い出します。
前置きが長くなりましたが、この映画「ブルーに生まれついて」は、イーサン・ホークという俳優が見事にチェット・ベイカーを演じきっています。
ラストシーンでは、I’ve Never Been In Love Beforeという曲が演奏されます。
このシーンは圧巻!
少しでもお見せしたいのですが、大人の事情もあり、お見せできません。
ただすこしだけ音源を聴いてください。
どうです? ちょっとグッとくるでしょ?
今回はとても長い話になってしまいましたが、2/9のCinema Jazz Live in YokohamaではこのI’ve Never Been In Love Beforeを私なりに解釈してアレンジして演奏する予定です。
というわけで、2/9は横浜関内のA.B.スマイルでお会いしましょう。
それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ~
ライブの詳細はコチラ
この映画の雰囲気を味わいたい方は、予告編をご覧ください。
観たい!って方はこちらからどうぞ!