リー・コニッツ
・生存年:1927年10月13日 - 2020年4月15日
・出身国:米国
・主な楽器:アルト・サックス
・主なジャンル:ジャズ、クールジャズ
・聴きやすさ:★★★★☆
新型コロナウィルスは、Wallace Roneyに続き、偉大なジャズミュージシャンを天国に送ってしまいました。Lee Konitzはマイルス・デイビスなど、多くのジャズ・ジャイアントとセッションを経験し、92歳まで生きたビバップ・ジャズの証人でした。
私は個人的に、彼がKenny Barronとレコーディングした「Jazz Nocturne」というアルバムの「Everything Happens To Me」が好きです。
この曲は多くのジャズミュージシャンが演奏していますが、彼の音選びは分析するほどなるほどと思わせるメロディーを奏でています。
また、Kenny Barronのピアノソロが秀逸です。しっかりしたタッチ、右手だけで繰り広げられるソロ。さまざまなスケールからしっかりと一拍目でコードトーンに落ち着くプレイは、高度なテクニックでもジャズを聴きなれない人々に優しい演奏だと思います。
誰もが天国に召されます。
今、私たちは音楽や文章、会話などでコミュニケーションを交わしています。
志村けんさんが天国に召され、加藤茶は天国で全員集合したら、またお客さんをたくさん笑わせようと言葉を贈りました。
Miles Davis、John Coltrane、Charlie Parker、Cannonball Adderley・・・
Lee Konitzは、彼らと天国で、"Hey, what's up! Long Time No see You Guys!"と・・
セッションしているのでしょうか・・。
私は、サックスを演奏するとき、これが最後になるかも・・と思いながら演奏することが多々あります。
その時、その瞬間を音楽をとおして、人と人とのコミュニケーションを大切にしたいと思っています。
Miles Davisは、長年のパートナーと死別したとき、明らかにそのパートナーが寝床に現れたと断言しています。
そして彼は悟りました。「やつは俺の中に生きている」
Lee Konitzを想い、曲を聴く。
音楽って素晴らしいですね。
R.I.P. Lee