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Chet Baker

チェット・ベイカー

・生存年:1929年12月23日 - 1988年5月13日

・出身国:米国

・主な楽器:トランペット、ボーカル

・主なジャンル:ウェストコースト・ジャズ

・聴きやすさ:★★★★★

 

チェット・ベイカーはウエストコースト・ジャズの代表的トランペット奏者で、マイルス・デイビスが以前のビバップのスタイルを一新したと言われるクール・ジャズに大きな影響を受けて、少ない音数でつぶやくような、しかしとても情熱的な演奏をする人です。

 

2015年の「ブルーに生まれついて」そして昨年2019年の「マイ・フーリッシュ・ハート」という彼の人生を取り上げた映画が公開されましたね。

2018年に公開されてミュージシャン映画の興行成績の記録を塗り替えたクイーンの「ボヘミアン・ラプソディー」しかり、最近はミュージシャンの人生を取り上げた映画が流行っているようですが、同じジャズマンを取り上げた映画が2本も制作されたことは、チェット・ベイカーの人気を裏付けているのではないでしょうか。

 

とにかく彼について語るには、彼の演奏を聴いていただいた方が良いかと思います。

お勧め楽曲の1曲目は彼が若い頃の「Time After Time」です。

ジャズメンには珍しいですね、ボーカルとトランペットで演奏しています。

独特な彼の世界観が伝わってきますね!

彼の演奏だと、すぐにわかります。

なんとも甘い声、甘い音色ですねー。管楽器はボーカルに近い楽器なのだと、あらためて思い知らされます。

 

そして2曲目は曲名はわかりませんが、晩年の演奏です。

映画でも描かれていましたが、当時のジャズメンのほとんどがそうであったように、彼もドラッグに溺れた人生を過ごし、58歳という若さで亡くなっています。(1曲目の動画では、前歯がありませんね。これはドラッグが原因の喧嘩で殴られたそうです。)この2曲目の動画がいつのなのか正確にははわかりませんが、ほぼなくなる直前の頃ではないかと推測します。58歳頃にしてはしわくちゃのおじいちゃんのようですね。だけど、彼独特の演奏はこの年でも健在ですね。

トランペットを吹き出した途端に、ジャズメン特有の色気で雰囲気を一変してしまいます。

どうです?しわくちゃおじいちゃんが、ものすごくセクシーに見えませんか?

 

そして3曲目、「My Foolish Heart」です。

もう、チェット・ベイカーの世界観に満ち満ちてますね。

イントロもいいですねえ

ビル・エバンスの紹介ページでも書きましたが、僕はこの曲が大好きなんです。

ビル・エバンスのピアノもたまりませんが、このチェット・ベイカーの演奏もたまりませんねー。聴いてるとバーボンやスコッチをロックで飲みたくなってしまいます。シガーがあると、もっといいですね。

目を閉じて聴いていると、まるで珠玉の映画を観ているような感覚に包まれます。

 

そして4つ目の動画は、映画「マイ・フーリッシュ・ハート」のトレイラーです。

この映画、実は私まだ観てないんです。はやくネットやDVDで販売されないかと、待っている状態です。

 

チェット・ベイカーについては、今年2020年2月9日に横浜で行なった「Cinema Jazz Live in Yokohama」について、そのネタ紹介の私のブログでもいろいろと書きましたので、そちらもコチラから是非読んで見てください!

 

Chet Baker Discography

  • Witch Doctor (1953年)
  • Chet Baker Sings (1954年, 1956年)
  • Selection From Chet Baker In Paris (1955年 & 1956年)
  • Chet Baker & Strings (1955年)
  • Chet Baker Plays and Sings (1955年)
  • Picture Of Heath (1956年)
  • Quartet/Russ Freeman-Chet Baker (1956年)
  • Chet Baker & Crew (1956年)
  • Embraceable You (1957年)
  • Chet Baker Sings It Could Happen to You (1958年)
  • Chet Baker in New York (1958年)
  • Chet (1959年)
  • She Was Too Good To Me (1974年)
  • You Can't Go Home Again / The Best Thing For You (1977年)
  • Broken Wing (1978年)
  • Someday My Prince Will Come (1979年)
  • Meets the Boto Brasilian Quartet (1980年)
  • Star Eyes (1983年)
  • Diane (1985年)
  • Candy (1985年)
  • Live from the Moonlight (1985年)
  • Cool Cat (1986年)
  • Chet Baker Sings and Plays from the Film "Let's Get Lost" (1987年)
  • Memories / Chet Baker in Tokyo (1987年)
  • The Last Great Concert (1988年)

Chet Baker

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